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●パトベセルとは…● |
───『警偉庁青空警際署』。
警偉庁が新設した飛空戦艦型警際署「パトベセル」は、
本来ならば戦況に応じてどのような対応もできる万能な102番目の警際署になる“はず”だった。
近年、犯罪の形態は様々なものとなり、
交通網が発達した現代では、犯人が車輌を使って他県に逃走するなど、
県や区をまたぐ「県境を越えた犯罪」も増加していた。
そこで警偉庁は、区域や管轄に縛られない超法規的特殊警際署、
「警偉庁青空署」を発足させたのである。
広域的な捜査活動とどのような犯罪にも対応できる万能性、
そしてそれを可能にする最精鋭のエリート達を取り揃えた「空飛ぶ警際署」に
警偉庁は大きな期待を寄せていた。
……が、現在は傍若無人なヒカリ率いる独立愚連隊になってしまっている。
本来この青空署はその機動性を活かして主力から独立して行動し、
戦況に応じて臨機応変に対応する部署になる予定だったのだが、
ヒカリは「何にでも首を突っ込んでも許される部署」という誤った捉え方をしている。 |
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